水素水の効果を徹底検証

テレビ特集

日本テレビ「特捜リサーチ」

番組の概要

「特捜リサーチ(特命リサーチ200X)」は、日本テレビ系列で1990年代~2000年代に放送されていた人気番組です。ドキュメンタリーバラエティという新しいジャンルの番組で、ファー・イースト・リサーチ社という架空のシンクタンクが、身近な謎や超常現象などについて調査を行い、その結果を視聴者に伝えるといった構成となっています。
こちらの番組で取り上げられたものが、活性水素。まだまだ未知の成分であり、今のように水素水がコンビニなどで手軽に手に入る時代でもなかった放送当時は、未来を救う凄い物質ということで紹介されています。今でこそ医療機関でも導入され、愛飲者も多い水素水ですが、水素が様々な病気に良いと誰も知らなかった時代に、既にテレビで紹介されていたというから驚きです。

活性水素と水素の違い

こちらの番組では「活性水素」という名称が使われていますが、私たちが慣れ親しんでいるものは「水素」です。番組の内容を見ると分かるのですが、活性水素が身体に良いという理論は、水素が活性酸素を除去するといったものと全く同じなのですが、では活性水素と水素は何が違うのか。まずはここについて少し調べてみました。
活性水素と水素は学術的にこれといった定義があるわけではなく、活性水素を水素と呼んでいるメーカーも多々あるようです。この番組で取り上げられている活性水素とは、番組にも登場する白畑教授が論文にて発表したもので、「還元力がより強い活性状態の原子状水素」のことを指すようで、未だその実態は解明されていないとのこと。いわゆるアルカリイオン水や電解還元水と呼ばれるもののなかに、還元力がより強い活性状態の原子状水素である活性水素が含まれるとされており、水素ガスが水に含まれる水素水とは少々意味合いが異なるようです。
しかし、活性水素も水素も活性酸素を除去するといった理論は同じとのこと。未だ化学的根拠が解明されていない活性水素よりも、地球上に既に存在する水素の方が先に実用化されたようです。少しややこしいですが、この番組で登場する活性水素は、水素ガスとは少々異なりますが、効果としては同じだということを頭に入れつつ観ると良いかもしれません。それでは番組の内容についてご紹介しましょう。

番組の内容

活性水素と活性酸素

毒性酸素とも呼ばれる身体に害を及ぼす活性酸素と、活性水素が身体の中で結びつくことによって水となり、活性酸素の毒性がなくなるといった仮説が、九州大学の白畑教授によって伝えられるところから番組は始まります。こちらの番組が放送されたのは2000年代はじめと考えられるため、まだ当時は活性酸素を水素が無害化するといったことは仮説どまりだったようですが、その内容はほぼ正しいといえるのではないでしょうか。
番組の説明によると、活性酸素は通常の酸素(O2)よりも電子がひとつ多いため、不安定な状態とのこと。そのため活性酸素はこの不安定さを補おうと、様々な細胞から電子を奪っていくのですが、電子を奪われた細胞は死滅してしまいます。
このような目に見えない電子の強奪が起ることで様々な病気が引き起こされるとの考えから、活性酸素が全ての病気の原因のひとつではないかといわれているのです。
活性酸素はエネルギーを作り出す際や、ストレスが身体にかかると増えるといわれているのですが、このような活性酸素が発生する原因についても丁寧に紹介されているので、活性酸素が何故身体に悪いかを知るには良い内容となっています。

活性酸素とアレルギー疾患

活性酸素がどのようにして病気を引き起こすのかといったメカニズムについて、番組では5つの病気を取り上げて紹介しています。活性酸素が引き起こす病気は無数にあると考えられていますが、番組内では身近なものや未だ治療法が確立していない病気を5つ取り上げていました。
そのなかで最初に紹介されたものが、アレルギー疾患。花粉症などの身近なものから、ハウスダスト・食物など様々なアレルギー疾患がありますが、全てそのメカニズムは同じと考えられています。そのため、アレルギーのもとである活性酸素を無くせば、アレルギーは治るのではないかといった仮説が、番組では紹介されました。
身体のなかには「免疫細胞」と呼ばれる細胞があり、これは外部からウィルスなどが侵入してきた際に、身体を守るために戦ってくれる細胞です。しかしこの免疫細胞がウィルスと戦う際に発生してしまうものが活性酸素。体内に侵入した敵と戦う際に大量に発生した活性酸素が細胞を傷つけることで、アレルギーが引き起こされるのではないかといった仮説が提唱されていました。

活性酸素と糖尿病

成人の11人に1人がかかっているといわれており、年間1万人以上が亡くなっている病気である糖尿病。歳を重ねると発症することが多く、身近な病気のひとつでもありますが、この糖尿病も活性酸素が関係しているのではないかといったことが、番組では取り上げられていました。
糖尿病とは、すい臓で作られるインスリンが正常に機能しなくなることで起こる病気であり、糖分が細胞に取り込まれなくなる病気です。すい臓が原因で起こる糖尿病ですが、すい臓は活性酸素の攻撃にめっぽう弱いため、活性酸素によってすい臓が傷ついた結果、糖尿病が引き起こされるといった仮説が伝えられていました。
糖尿病は遺伝子・食生活・喫煙習慣といったものが原因として考えられていますが、活性酸素が原因だとすれば、遺伝によって引き起こされる糖尿病を予防することができるかもしれませんね。

活性酸素と高血圧

高血圧も糖尿病同様、年齢を重ねると発症する人が増える病気であり、日本人の3人に1人は高血圧だというデータもあります。高血圧の原因は遺伝子に加え、血管の老化・肥満、そして遺伝的要因などが挙げられますが、これら症状の根本原因を引き起こしているものが活性酸素ではないかと考えられているようです。
高血圧は、過酸化脂質と呼ばれる脂の固まりのようなドロドロとしたものが血管の壁にこびりつくことで血管が狭くなり起こるのですが、この過酸化脂質は、不飽和脂肪酸と呼ばれる血液中の成分と活性酸素が結びつくことで発生すると判明しています。つまり、不飽和脂肪酸と結びつく活性酸素を活性水素によって体内から除去すれば、高血圧は治せるのではないかといった仮説が番組では提唱されていました。
高血圧の原因のひとつとして塩分の摂りすぎといった外的要因も挙げられますがが、そのような自分でコントロールできずに起きる高血圧で困っているのであれば、水素水を日常生活に取り入れてみても良いかもしれませんね。

活性酸素とウィルスによる感染症

イタリアの国立フィスカ・マテリア研究所のパオロ・カルローニ博士が発表した仮説ではありますが、未だ完治する薬の見つかっていないエイズにも活性水素は効くのではないかといわれています。
活性水素はウィルスによる感染症に効くのではないかといわれているのですが、ウィルス感染症のひとつであるエイズにも、同様に効果が期待されているといった内容です。
アレルギーの発症メカニズムで説明があったように、体内にウィルスやアレルゲンといった悪いものが侵入してくると、免疫細胞は活性酸素を大量に放出しながら戦います。この大量に放出された活性酸素によって正常な細胞が死滅してしまい、結果、ウィルスに対して抵抗力が弱くなり感染症が引き起こされるのではないかといった仮説が提唱されており、やはり活性水素が効くのではないかといった内容となっています。
ただ、エイズは他のウィルスとは少々異なる点があるため、活性水素ならではの活用法に注目が集まっています。それが、“プロテアーゼ”と呼ばれる酵素と活性水素が結びつくところなのです。エイズはプロテアーゼという酵素を放出しながら増殖するといった特徴があるのですが、このプロテアーゼと活性水素は結びつく性質があるため、エイズをウィルスの増殖を活性水素が食い止められるのではないかといわれているようです。この研究は現在でも続けられているようですが、効果が認められれば多くの患者さんが助かるのではないでしょうか。

活性酸素とがん

オペや放射線治療、抗がん剤治療など副作用を伴う辛い治療法ばかりで、死因のトップでもあるがん(悪性新生物)ですが、この病気も活性水素によって治せるのではないかという仮説が番組では紹介されていました。
がんが身体を蝕む要因として、がん細胞は死滅することなく、延々に増殖し続けるという点が挙げられます。正常な細胞の場合、細胞分裂を繰り替えず度に“テロメア”と呼ばれる部分が短くなっていき、やがて細胞分裂ができずに死んでいくのですが、ガン細胞はテロメアを修復する機能を持っているため、延々死ぬことはありません。しかし番組内では白畑教授が、「がん細胞が持っているテロメアを修復する酵素を妨害する作用が活性水素にはある」とおっしゃっていました。
もしこの仮説が本当であれば、がん細胞も通常の細胞同様に自然と死滅するため、がんが見つかっても活性水素を投与するだけで、自然と治る時代が来るのかもしれません。

活性水素の未来

5つの病気が引き起こされるメカニズムと、活性水素によってどのように治るかといった仮説を提唱して、番組は終わっています。不思議なコトやモノにスポットをあて、それに対しての仮説を提唱して検証するといった内容のため、毎回答えが出されることはありません。
しかし今回の内容は、水素水が今のようにブームになる10年以上も前に放送されたものでありながら、現在これらの仮説が立証され、既に医療機関で治療方法として取り入れられているものもあります。
このサイトの「水素水の可能性~医療編~」でも紹介していますが、動脈硬化や心筋梗塞・アルツハイマーなどの病気に対しては、水素水の有用性データが発表されており、既に病院でも水素が導入されているものもあります。
この番組で紹介されている活性水素は、水素とは少々異なるものではありますが、どちらも活性酸素を除去するといったメカニズムは同じです。さらに研究が進み、活性水素や水素についての“新しい何か”が発表されることを、楽しみにしています。

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